NAGASAKI SUMAI GUIDE / 防災

ハザードマップと土地選びの確認方法

ハザードマップに色が付いているかだけを見て、土地の良し悪しを決める。実はそれだけでは十分ではありません。災害の種類、想定条件、逃げる道、現地の地形まで重ねて考えます。

あるあるねっと編集部約9分
長崎の斜面住宅地を眺めながらハザードマップを確認する夫婦
地図の色だけで判断せず、災害の種類、周辺地形、現地の跡、避難経路まで順番に重ねます。
この記事のポイント
CONTENTS
  1. ハザードマップは「答え」ではなく、確認の入口
  2. 長崎で重ねて見たい主な地図
  3. 敷地の色より、一歩広く見る
  4. 現地では、水と土の“跡”を探す
  5. リスクを知ったあとに考えること
  6. 確認した日付とURLを残す
  7. よくある質問

ハザードマップは「答え」ではなく、確認の入口

ハザードマップは、一定の想定に基づいて災害リスクや避難情報を示す地図です。土地に色がないから災害が起きないという保証ではなく、色があるから住めないという判定でもありません。

土地選びでは、①どの災害を見ているか、②想定の深さや区域、③建物や土地でできる対策、④避難するタイミングと経路、の順で見ます。重要事項説明で聞くだけでなく、購入検討の早い段階から自分でも確認します。

ハザードマップ、周辺地形、現地確認、避難経路の4段階で土地の災害リスクを確認する図
色の有無から、実際の避難まで。図解は一般的な確認の順序を示したものです。

長崎で重ねて見たい主な地図

土砂災害

がけ崩れ、土石流、地すべり。警戒区域・特別警戒区域と、敷地周辺の崖や谷を見ます。

洪水

河川氾濫による浸水想定。深さだけでなく、流れ、避難先への経路を確認します。

高潮・津波

海沿いでは、それぞれ別の想定を確認。避難できる高さと時間を考えます。

ため池

対象地域では決壊時の浸水想定を確認。地図があること自体が直ちに危険を示すものではありません。

長崎市、諫早市、大村市はそれぞれ防災・ハザードマップを公開しています。大村市は2026年に防災マップを改訂しています。自治体の地図は更新されるため、古い印刷物だけでなく最新ページを開いてください。

敷地の色より、一歩広く見る

  • 1
    敷地

    区域、想定浸水深、崖、擁壁、地盤面の高さを確認します。

  • 2
    両隣と背後

    上から水や土砂が来る地形か、下側の擁壁は誰のものかを見ます。

  • 3
    毎日の道

    通勤、通学、買い物の道が冠水・土砂区域を通るかを見ます。

  • 4
    避難経路

    指定避難所へ向かう途中の川、崖、アンダーパス、狭い道を確認します。

現地では、水と土の“跡”を探す

側溝、雨水ます、擁壁の水抜き穴、道路との高低差、苔、土砂の堆積、外壁や基礎の水跡を見ます。近所の方や不動産会社へ過去の浸水・土砂・通行止めを聞くことも参考になります。ただし、聞き取りだけで安全性を断定せず、公的記録や専門家の確認と合わせます。

雨の日や雨上がりの現地は、晴れの日には分からない排水を見られる機会です。危険な大雨の最中に見に行く必要はありません。安全な範囲で確認してください。

リスクを知ったあとに考えること

確認具体的な質問
建物計画床の高さ、基礎、設備配置、窓、擁壁でできる対策はあるか
避難いつ、どこへ、徒歩か車か。別ルートはあるか
保険水災補償など、必要な補償と保険料はどうなるか
融資・資産性区域指定が融資、建築、将来売却へ与える影響はあるか
家族子ども、高齢者、ペットと避難できるか
判断のしかた「リスクがゼロの場所」を探すのではなく、リスクを理解し、建物・保険・避難で受け止められるかを考えます。分からない点を残したまま契約しないことが大切です。

確認した日付とURLを残す

区域は追加・変更されることがあり、洪水の想定も更新されます。確認した地図名、日付、URL、スクリーンショットを物件ごとに保存します。重要事項説明時に、同じ資料を見ているか確認しやすくなります。

国のハザードマップポータルで広く確認し、最後は自治体や長崎県の最新情報へ進む流れが便利です。境界付近や判断が難しい場所は、自治体窓口、不動産会社、建築士などへ確認してください。

よくある質問

ハザードマップで色が付いていたら買わないほうがよいですか?

色だけで一律に判断はできません。災害の種類、想定の程度、建物対策、避難、保険、家族構成を踏まえ、受け止められるリスクかを判断します。

区域外なら重要事項説明で確認しなくてもよいですか?

区域外でも災害が起きない保証ではありません。周辺地形、排水、避難経路、最新の区域情報を確認します。

一つのハザードマップを見れば十分ですか?

土砂、洪水、高潮、津波、ため池などは別の地図です。物件の場所に関係する災害を重ねて見ます。

知ったあとに、実際の住まいを見る。

ガイドで確認するポイントが分かったら、販売中の物件を写真と所在地から見比べてみてください。お問い合わせや見学、契約は掲載元の不動産会社が対応します。

参考にした公的情報

制度や区域、交通情報は更新される場合があります。購入・契約時は最新情報を確認してください。

本記事は、長崎の住まい探しで確認したい一般的なポイントを、あるあるねっと編集部が公的情報を参考に整理したものです。個別物件の安全性、法令適合、税務、融資を保証するものではありません。専門的な判断は不動産会社、建築士、金融機関、税務・登記の専門家、自治体窓口へご確認ください。