気学設計とは簡単に言うと運気アップや邪気を払うことを考慮し家の配置や間取を考え取り入れた設計です。
この家の造りは面白く、水廻りの建屋と居室部分の建屋を分け、その間をちょっとした渡り廊下で繋いでいます。
まるで空間と家族を繋ぐような･･･

1982年4月に建てられた純和風住宅造りであるものの、古さを感じず、逆に威風堂々とした佇まい。
圧倒的な存在感でありながら敷地内は静寂に包まれた感じで落ち着きます。
この庭の手入れによる美しさから静寂さを感じるのかもしれません。
オーナー曰く建築当時に庭の造成や庭木や石に1,000万円以上かけて造園したそうです。

穏やかな環境を気学設計された和でこの庭を見ながら味わう。贅沢です。

玄関までのアプローチは、格子状の門扉をくぐり石畳（飛び石）を歩いた先に存在感ある大きな軒先玄関屋根。

玄関は広く、その向こうにはちょっとした渡り廊下。つまりココは水回りの建屋。
LDKと浴室だけがある建屋です。

そして渡り廊下の先に居室部分の建屋。
この建屋の拠点となる漆喰壁の居間へと入り奥の部屋へと続く。
奥の部屋に向うには広縁を通って茶道をたしなむ事ができる和室。
和室の床柱はとても存在感があり流木と言ったら想像がつくかもしれません。
大きな開口から差し込む光は和室・広縁・庭との一体感で日本的な感性を大切にしている空間でとても安らげる瞬間です。

和室の続き間に以前和室だった洋室、そして書斎、納戸へと続き居間へと戻る。

一間一間が広く、納戸も一部屋分の広さがあり、またその他にも至る所に収納が備えられています。
これだけ広いと、どの部屋も明るい訳にはいきませんが、それを採光の陰と陽を上手く撮りいれた設計になっているのも凄い。

本当に大きな平屋建てです。
平屋建て？この家は2階建のはずでは。

不思議なことに2階へ上がる階段がないことにふと気付く。
実は2階に上がる階段は扉で隠されており、思わず平屋建てと錯覚した次第。

2階は大空間の大広間。そして屋根裏も収納として活用していました。
2階の廊下から望む窓からはこの家の屋根の美しさと街並みを楽しむ事ができる。

今のところ内部写真は差し控えますが、是非気学設計で造られた「和」を感じて下さい。